水曜日の12時は1週間の半分です。

仕事を通して得た気づき、読書記録などを。

ブックレビュー『座らない!成果を出し続ける人の健康週間』

ポジティブ心理学の講座で紹介された、トム・ラスの『座らない!成果を出し続ける人の健康習慣』について所感を記したいと思う。

本書では、アメリカの経営者層から注目され始めている、ウェル・ビーイング(常に良い健康状態であり良い気分であること)について、戦略的にどのように生活を組んでいけば成し遂げることができるかということを、最新の科学に基づいての知見がまとめられている。一つ一つの根拠については、疑問に思うこともまああったけれど、それをカバーするだけの色々な種類の知見がまとめられている。その中でも私が興味深いと思ったのは、下記の3つ。

①10分運動するだけでその後12時間、いい気分が続くという事実

プラセボ効果の重要性
→母集団を2グループに分け、1つ目のグループには何も説明せずに、ある部屋の清掃作業を一週間実施させた。2つ目のグループには、清掃作業から期待されるエクササイズ効果が充分に説明された後に清掃作業を同じく一週間実施させた。結果、同じことを実施したのに関わらず、充分にエクササイズ効果が説明されたグループの方が、より高い運動効果を見せた。(体型の変化、気分において)

③アンカリング効果について
→人は最初に耳にした情報に過度に依存する性質がある。以後、それを基準に意思決定をするという(行動心理学の用語だそうだが、これ、自分でも日々実感している事実。行動心理学関係の本も読んでみたいというきっかけの気持ちをいただいた。)

特に、②については、自分がいつも恩恵を受けている部分なので、大変興味深く。実際この本で①について学んでから毎日ランニングを始めたのだけど、それは①を自分が信じているからで、信じているからこそ、本当にそのような恩恵を受けられるのだろうと思ったり。とにかく色々な人や本に影響を受けやすい自分にとってはすごく都合の良い効果なのである。

この本をきっかけに、他にも自分の生活を少し良い方に変えられたこともあり。
簡単に読めるポップなサイエンス本を欲している方に、また、戦略的に良いメンタルを保ち続けたいという方に、ぜひおすすめしたい本。

座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣

座らない!: 成果を出し続ける人の健康習慣