水曜日の12時は1週間の半分です。

仕事を通して得た気づき、読書記録などを。

最愛の同僚の退職が少しも悲しくないことについて

最愛の同僚が退職することを知らされた。退職の1週間前に。
彼女は、新人だった私が一番辛かった時期ちょうどその時に、何も言葉を発さず、「すべて理解している」という大きな優しい目をしながら背中をポンと叩いてくれた人である。いつもいつも。
彼女もまた私のようにハンデがあり、ある程度の限界を抱えながら、高い山を一緒に目指していた仲間である。独身がほとんどを占める我が部署で、私にとってはある種の光であった彼女の存在。
しかし、私の心はそのニュースを聞いた直後から悲しみなどなく、今後の彼女の動向と、彼女がいなくなることでの部署の変化、自分自身の状況の変化が楽しみになっていた。大切な人に毎日会えるということは、私にとってさほど重要でないのだと気付いた重要な瞬間である。彼女は退職後起業する。私は彼女が、より彼女らしく、最大限に彼女の力を発揮出来ることを、彼女のためにも一番に望んでいる。
いなくなることが悲しくないからと言って、愛していないこととは、全くべつの話なのである。きっと誰にとってもそうなはずである。
ありがとう。あなたの笑顔と強さにどれだけ支えられたかは語り尽くせない。会えなくなってもあなたの存在は私の中で慈しんでいきます。今後の飛躍を密かに強く願っています。